木構造テラス設立8周年公開セミナー

こんにちは。木構造テラス運営事務局です。
木構造テラス設立8周年公開セミナーの開催についてお知らせいたします。
※今回のセミナーは会員様以外でも参加可能な公開セミナーです。

テーマ:改正建築基準法と広がる防耐火設計

改正建築基準法の一部規定が施行され、耐火性能が要求される大規模建築物の木造化を促進するため防火規制を合理化されました。
改正前は構造部材を例外なく耐火構造とする必要がありましたが、耐火性能の高い壁と床で区画され、区画外に火災の影響が及ばない範囲で部分的な木造化が可能となります。

壁や柱を耐火構造にするには木材を石こうボードなどの不燃材料で覆う必要がありましたが、燃え代厚さを確保した大断面材の使用と防火区画の強化を組合せ、木材の現しによる設計が可能な構造方法を導入しました。
また、高層部と低層部で一体的に適用していた防火規制も見直され、延焼を遮断する壁や十分な距離がある渡り廊下で高層部と低層部が分棟的に区画されている場合、それぞれ防火規定上の別棟として扱うことで低層部の木造化が可能となります。

別棟扱いを認める壁などの要件として、火災時の熱を受けても構造耐力を損なわず、火災発生側以外の面の温度上昇を一定に抑えることが求められます。
さらに、木造部分と一体でRC造などの耐火構造部分を計画する場合、耐火構造部分にも1,000㎡ごとに防火壁の設置を必要とする規定も見直され、木造部分と防火壁で区画できれば耐火構造部分で防火壁の設置が不要となります。

本公開セミナーでは,安井昇氏(桜設計集団一級設計事務所)には改正建築基準法の防耐火規定の改定内容を解説していただきます。
竹原義二氏(無有建築工房)と松本洋平氏(香山建築研究所)には実施したプロジェクトを例に防耐火規定を読み解いて設計上どのような工夫をして設計されたのかを紹介していただきます。

本公開セミナーに参加され、今後の設計活動に活用されることを期待いたします。

セミナー概要

開催日時:2024年6月19日(水) 13:15~17:00
会場:ジャパン建材(株) 大会議室 および Web配信(Zoom)
└ 東京都江東区新木場1-7-22 新木場タワー18階

参加費:無料
定員:会場50名、Web配信200名

▼プログラム
13:15 開催挨拶 木構造テラス代表理事 實成康治
13:20~14:30 第一部 改正建築基準法の防火規定の解説 安井昇
14:35~15:35 第二部 防耐火設計を語る 竹原義二
15:35~15:45 休憩
15:45~16:45 第三部 防耐火設計を語る 松本洋平
16:45~16:50 閉会挨拶 木構造テラス副理事 北村俊夫

申込み先:下記URLの申込フォームより登録をお願いいたします。
▼申し込みフォーム(申込期限6/16)
https://forms.gle/Tce14wKTJPTCcJEs5

問合せ先:木構造テラス事務局
TEL:080-3692-3719
E-Mail:terrace@t-e-terrace.com